漢方専門医が一人一人の体質や症状を見極めて漢方治療をします
1.当院では一人一人の病状、体質をきちんと見極めて漢方治療を行っており、日本東洋医学会の基準をクリアした漢方専門医が担当いたします。
2.具体的には、その人のその時点での自覚症状と、脈診、腹診等の診察によって得られた他覚所見とを総合し、これを東洋医学独特の病態観 (陰陽虚実、気血水、五臓論、六病位、等) に照らして“証”を診断して、これに基いて処方を選択する、と云う流れになります。これが漢方本来の伝統的な方法であり“随証治療”と云います。漢方医学は、西洋医学とは全く異なる基盤の上に成り立っている体系的医学であり、そこには実際の治療に当って守るべき独自の原則が厳として内在します。これを尊重すべきは当然であり、従って上記のような診断過程が必須となります。
3.しばしば「風邪には‥」「更年期障害には‥」と云う具合に、病名と特定の処方を短絡させる様な実情も耳にしますが、このような云わば病名投与のインスタント漢方的なやり方では、漢方の実力はほとんど発揮できません。そして西洋医学だけの文脈の中で漢方薬を用いようとする考え方自体が、そもそも根本的に誤っています。漢方の本当の力は上に述べた随証治療によって始めて発揮されるものであり、当院はこの原則に従う事を基本的な立場としております。
4.もちろん、全て健康保険が使用できます.
5.実際に漢方が得意とするのは、西洋医学では良い治療法がない、また副作用が心配である、等の場合ですが、使用範囲は臨床のほぼ全科目にわたります。
例えば・・・
・小児~若年者の虚弱体質やアレルギー体質、これに伴う諸々のトラブル(もちろん壮年、中年以降も)
・加齢に伴う各種の支障
・女性の性周期に伴う諸々の愁訴、更年期障害、子宮内膜症
・冷え性、のぼせ、何となく血のめぐりが悪い感じ
・疲れやすい、慢性疲労症候群、胃腸が弱い
・肥満
・自律神経失調症、心身症的疾患、うつ状態、慢性疼痛
・慢性の頭痛、めまい、耳鳴、肩こり、等
・慢性副鼻腔炎、慢性中耳炎、アレルギー性鼻炎
・アトピー皮膚炎、ざ瘡(ニキビ)、慢性じんま疹
・気管支喘息、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)
・易感冒(カゼをひきやすく、治りづらい)
・いわゆる慢性胃炎、胃十二指腸潰瘍(除菌してもくり返すもの)、過敏性腸症候群、慢性便秘~下痢
・高血圧症(特にストレス、更年期に伴うもの)
・変形性膝関節症、腰痛
・各種の癌(手術後の再発予防、化学療法、放射線療法の副作用軽減、等に)
・膠原病等でステロイドを使用しているが、仲々減量が出来ない
その他、何となく体調が悪い、微熱が続く、等があるが、いくら検査しても西洋医学的には異常がみつからない~何とも病名をつけ難い、といった場合もご相談ください。
「外来担当表を確認の上来院下さい」